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Chim↑Pomの「the other side」に行ってきました

【展覧会の感想も記録していきます。当ブログは基本的には水曜・日曜更新ですがこのカテゴリは展覧会とかイベントを見に行ったら不定期に更新すると思います。】
 
清澄白河でやっていた、Chim↑Pomの「the other side」に行ってきました
 
 
 
メキシコ国境周辺のアメリカの土地に「自由」の墓を建てたり、国境の向こうを望むツリーハウスを建てたり。
エリイさんはトラブルに巻き込まれてアメリカに入国できないらしく、そういったそのアーティストがそのテーマを取り扱う意義もあって。自由や国境の問題にも思いをはせつつ、墓を立てるとかいう相変わらずシャレの効いてる感じにニヤッとしたりしつつ、とても楽しい展示でした。
 
歌舞伎町でやった個展も見に行ったのですが、Chim↑Pomを見た時っていつも「ああ、上手いなぁ」って思うんです。それがなんなのか今までわからなかったんですが、このthe other side展を見て「あ、問題との距離のとり方なのかな」と思いました。
 
Chim↑Pom本人たちがそのつもりでやっているかは知らないのですが、僕が感じるのは 「結構深刻になりがちな、誰かが不満をためている問題を皮肉にちょっとシャレてる形にすること」で。なんかクラスに一人いる、先生の悪口言うのが上手い奴(でも先生と仲いい)みたいな、そんな感じなんです。多分、デリケートな問題に対して普通の人が取る距離感よりも少し近いんだと思います。広島の原爆ドームの空をピカッと光らせたり、渋谷駅の絵を勝手に足したり。「え、そこまで言って大丈夫ですか?」ってちょっと周りが心配になるような空気。手法の是非、合法・違法と混同して語られるので反感を持っている人もいるのだろうけれども、「触れたいけどちょっと触れづらいたよね」を進んでズカズカ入って行ってくれる存在なんだと思っています。
 
いるじゃないですか「先生最近ハゲ進んでません?」とか言って笑ってもらえる人。おかげでクラスみんななんとなく先生に接しやすくなる、みたいなそういうイメージ。それに対して、もちろん「先生に対してそんな言い方しちゃダメだろう!」という学級委員みたいな奴もいたりするのは当然なんですが、僕個人としては、せっかくちょっと打ち解けるきっかけを作ってくれたんだからそれにノって先生と打ち解けた方がみんなハッピーなんじゃないか、と思います。例えば、渋谷の明日の神話を勝手に付け足した時に違法、合法、を論じていた人は、肝心の「原発の問題をどうしていくのか」を考えたのかな?とかって思うんですよね。
 
もちろん問題が複雑になればなるほど単純にノればいいものではなくなってくるとは思うのですが、せっかく考えるきっかけを作ってくれるんだから、問題に向き合って、それをポジティブな方向へ進めることを考えるのが鑑賞した者としての務めなのかなと思いました。Chim↑Pomの展示はそういうポジティブに考えるための問題提起とユーモアがあって楽しいです。